ビットトレントは,どでかいファイルをネットに放流するのに持って来いだ。でかいディスクスペースもいらないし,何万人が一気にダウンロードをしてもサーバーがつぶれることもない。新しい「なにか」,ができる仕組みとなっている。さて,なにをしようか。
quote:マサチューセッツ州地裁は,米国レコード協会(RIAA)がマサチューセッツ工科大学とボストン大学に送ったファイル共有ソフト利用者の身元開示を求める召還状のいくつかを差し止めた。大学側はファイル交換容疑者の身元を開示する必要はないとしている。これはRIAAが召喚状発行の規則に従っていないため。
米国ではRIAAが,ファイル共有を行っているユーザー個人を訴えるという姿勢を示している。本当に訴えるかどうかはわからないが,ビットトレントの作者はみせしめのために提訴するかもと云っている(WIRED NEWSの記事)。だが結局のところ,CDを買うユーザーを訴えることであり,RIAAにとっては不都合となる点が多いようだ(ZDNet Newsの記事)。そもそも,この問題に解決方法などはないのだから,どちらかがなくなるしかない。現在の音楽業界か,ネットワークか。…終末のときが,みえてきている。
昨日(過去記事)の続き。●ビットトレントも当然匿名ではない。ファイル送信者はターミナルでnetstatと打つとわかる(pic)。が,相手はそのファイルのダウンロードを始めたのは確かだが,まだダウンロードが終わっているとは限らない。まだダウンロード途中のファイル断片をアップしているだけかもしれない。●OS Xではファイル共有をしているとOSのファイアウォールが発動している。「システム環境設定」の「共有」の「ファイアウォール」タブで,「許可」欄の「新規」ボタンを押してポートをあけておこう(pic→pic)。●ウインドウズ版では帯域制限には別のツールが必要だが,OS X版はデフォルトでアップロードの帯域制限ができる。ウインドウ右上のボタンをクリックし,左側の「Max UL KiB/s」がアップロードの速度制限(「0」で制限なし),右側の「Num Uploads」がアップロード人数(pic)。だけど制限をするとダウンロード速度も抑えられる。使わない方が賢い。●スパイウェアなどが仕込まれるファイル共有ツールは多いが,ビットトレントにはない(もともとファイル共有ツールでもないし)。OS X版もフォルダごと捨てて,「~/user/ライブラリ/Preferences/BitTorrent.plist」というファイルを捨てれば,なにも残らない。
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